需要高まるAndroid OS搭載のハンディターミナル!導入する利点とは?

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ハンディターミナルは、堅牢性が高く持ち運びにも長けていることから、物流や製造を中心に医療や小売のほか、電気、水道などさまざまな業界で、在庫管理や棚卸といった用途で幅広く活用されています。

そんなハンディターミナルですが、10年以上にわたって業界標準OSであったWindows OSが2020年にサポートを終了。

近年では、取って代わって音声通話やSNS、多様なアプリケーションといった、スマートフォンの機能を併せ持つAndroid OS搭載型ハンディターミナルの需要が急速に高まりつつあるのです。

そこで今回は、Android OS搭載のハンディターミナルを導入するメリットについてお伝えします。

Android OS搭載ハンディターミナルの需要が高まっているワケ

冒頭でもふれたように、長きにわたってハンディターミナル、PDAといった業務用端末では、マイクロソフト社のWindows OSが主流でした。
しかし、2018年にWindows CEはサポートを終了、Windows Embedded Handheld OSも2020年1月にサポートを終了しており、その歴史に幕を閉じることとなります。

そこで次世代を担うOSとして台頭したのが、Google社が提供するAndroid OSでした。

Windows OSでは実現不可であった音声通話やSNS、アプリケーションを活用した拡張機能など、端末ひとつで実現できる利便性はAndroid OSの強みだと言えるでしょう。

では、Android OS搭載のハンディターミナルには、具体的にどのような利点があるのでしょうか。

Android OS搭載ハンディターミナルの利点

モバイル活用の拡張性

従来のハンディターミナルを用いた作業において、作業用にハンディターミナル、庫内や社外での連絡用に無線機器やスマートフォンと、2台を併用している方もいるのではないでしょうか。

いくらモバイル端末とはいえ、2台を携帯しながら作業することに煩わしさを感じることもあるでしょう。

Android OS搭載のハンディターミナルであれば、SIMカードを挿入することで通話機能を利用できるほか、テキストチャットや移動中のマップの閲覧といった、スマートフォンならではの機能も端末1台で利用可能。

倉庫管理業務、音声通話、アプリケーションでの拡張と、3in1で活用できる幅の広さはAndroid OSを活用するうえで一番の利点だと言えるでしょう。

直感的な操作性

Android OS搭載機器は、スマートフォンのように指での直感的な操作ができ、作業の省力化を促します。

スマートフォンが広く普及している現代においては、操作を一から教える手間が少なくなる、操作ミスが減らせるといった点もメリットと言えるでしょう。

強固な堅牢性

スマートフォン並みの拡張性・操作性と使いやすくとも、一度の落下で壊れたり画面が割れたり脆弱ですと、あちこち動き回るような倉庫内作業では気を使ってしまいますよね。

Android搭載ハンディターミナルは、ハンディターミナルとしての堅牢性はしっかりと引き継いでおり、防塵防滴性能まで備えています。

スマートフォンの機能が搭載されているからといって、ハンディターミナルとしての堅牢性が失われるわけではありませんので、ハンディターミナルとしての耐久性を重視したい方でも安心して利用できます。

高度なセキュリティ性能

ハンディターミナルに限らず、企業で使用する際に最も重要となるのが「セキュリティ」です。
端末内のセキュリティも重要ですし、インターネット接続に関してもウイルス感染や情報漏洩の防止には力を入れるべきでしょう。

Android OSのセキュリティシステムは「多層防御」を謳っており、三つのセキュリティ層が互いに連携することで、システム全体がより強固に保護される仕組みとなっています。

そのうえでセキュリティサービスを追加することで、ウイルスやハッキングなど、外部からの侵入もブロックでき、安心して使用できます。

Android OS搭載ハンディターミナルの懸念点

懸念点を挙げるとすると、今現在Windows OS搭載製品や、各ハンディターミナルメーカー製のOS搭載機器を使用している場合、そちらで開発したプログラムはAndroid OSで継続使用することができないため、一からの再開発が必須となる点が挙げられるでしょう。

新たなプログラムを構築するにあたって、時間とコストはどうしてもかかってきますが、業務用端末の主流となるOSですので、今後への投資という捉え方もできます。

また、異なるOS間で動作するアプリケーションを開発できる汎用アプリケーション開発ツールを活用するのもひとつの手段でしょう。

Android OS搭載ハンディターミナルはマルチに活躍する機器です

Android搭載ハンディターミナルについて解説しました。

ハンディターミナルとスマートフォンのハイブリッドとも言えるAndroid搭載機器。
スマートフォンの拡張性や操作性、ハンディターミナルの堅牢性、バーコード読み取り機能を併せ持つため、これひとつでさまざまなシーンで活躍する2in1ないし3in1機器となっています。

懸念としては、既存の開発プログラムを廃棄して一から開発をする必要がある点です。
今現在Windows OS搭載製品などを使用している場合は、既存のプログラムを廃棄して組み直す必要があるため、注意しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いしましょう!




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