初心者も5分でわかる!ハンディターミナルとは?

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近頃、バーコードやQRコードなどが普及するようになり、それらのコードに接する機会も増えてきました。

そして、コードを読み取る「機器」にもさまざまなものがあります。

仕事場で、「明日から当店でもキャッシュレス対応にするため、ハンディターミナルを導入することになりました!」と発表があっても、「ハンディーターミナルってなに?」と、戸惑う場合もあるかもしれません。

今回は、運送業やスーパーマーケットなどでも見かける「ハンディターミナル」と呼ばれるコード読み取り機能が付いた機器を中心に、解説をしていきます。

そもそもバーコードやQRコードってなに?

「バーコード」や「QRコード」は下記のような写真の形状の「コード」で、最近ではよく見かけるようになりました。

これらのコードには複数の種類がありますが、最も有名なものは「バーコード」というコードで、線の太さで数字を表します。

次に、急速に普及しているコードは「QRコード」という名称で、黒四角ドットの配置場所で数字や文字を表します。

最近では、キャッシュレスの普及に伴いPay系のアプリで見かけることもあり、大変身近な存在になりつつあります。

バーコードもQRコードもどちらもコードの一種であり、バーコードは数字のみなので「1次元コード」、QRコードは文字も表せるので「2次元コード」とも呼ばれています。

ただ、いずれも、人の目では数字も文字も読み取ることは出来ません。

そのため、そのコードを読み取るために必要なものが、ハンディターミナルやバーコードリーダーなどのコード読み取り機能が付いた機器なのです。

ハンディターミナルとバーコードリーダーは違う

「ハンディターミナル」と「バーコードリーダー」は共にコード読み取り機能が付いた機器ですので、混同して使われやすい言葉です。

ただ、この2つは機能上の大きな違いがあるため、まずはハンディターミナルとバーコードリーダーの違いから確認していきましょう。

◆バーコードリーダー

まず、「バーコードリーダー」は、コンビニやスーパーのレジで見掛けることが多い端末です。特に特徴的なのは、レジやPCに繋いで、バーコードを読み取れるという点です。

これは、バーコードリーダーが、「コードを数字や文字に変換」する機能に特化しており、それ以外の処理機能はほとんど持たないためです。

処理機能はレジやPCに持たせるため、簡易的に扱うことができ、比較的安価な商品が多いです。

バーコードリーダーという名称ですが、これは通称であり、バーコードだけではなく、QRコードを読むことができるものもあります。

名称は、「バーコードリーダー」以外にも「コードリーダー」「QRコードスキャナー」「バーコードスキャナー」「2次元バーコードリーダー」などの名称もありますが、全て同じジャンルの商品です。

◆ハンディターミナル

対して「ハンディターミナル」は、運送会社のドライバーや倉庫などで在庫数確認や棚卸で見かけることが多い端末です。

特徴的なのが、レジやPCへ繋がずにバーコードを読み取れること、さらに、読み取ったコード内容をその場で確認したり、すぐにコードデータの処理ができる点です。

ハンディターミナルはPCや他の特別な機器なしに、在庫の管理や価格のチェックなど様々なデータ処理機能が、片手で持つことのできるサイズで全て完了することは大変便利です。

また、専用のプログラムを組むことで、さまざまなデータ処理ができることも非常に利便性があり、棚卸・在庫管理・照合など幅広い業務に利用されています。

このハンディターミナルという名称も通称であり、手に持つだけでなく腕に巻くタイプや据え置きで使うタイプもあります。

名称は「ハンディターミナル」以外にも「バーコードリーダー」「レーザースキャナー」などの名称もありますが、全て同じジャンルの商品です。

ハンディターミナルはPCに接続せず利用することができます。

機種によっては、インターネット利用やWi-Fi接続やBluetoothが可能な端末もあり、さまざまなプログラムを入れて使い方を変えることができます。まるでスマートフォンに、バーコードリーダーを搭載したような機器で「小さいPC」と言うこともできます。

実際に、スマートフォンの中にはバーコードやQRコードを読み取る機能もあり、近年、ハンディターミナルの代わりに使うことができる機種/アプリもあります。

ハンディターミナルとスマートフォンの大きな違いは、コードを読み取るために作られた「専用機」と、何でもできる「汎用機」という点にあります。

様々なことができるというのは、業務中に集中したい時などは不便です。コードを読み取り、繰り返し同じ作業する場合に「専用機」が最大の効果を発揮します。

ハンディターミナルとPDAの違いとは?

ハンディターミナルの一種に「PDA」と呼ばれる機器があります。

こちらをハンディターミナルに含める場合と含めない場合は、メーカーにより扱いが異なります。ハンディターミナルとPDAの大きな違いは、PDAにはバーコード読み取り機能が無いという点で、スマートフォンにより近い機器になります。

コードの読み取りは出来ませんが、ICカードやICタグ等を読むなど、物流現場などでPCに接続せずに処理を行うという点でハンディターミナルと同じ目的で利用されることが多くあります。

ハンディターミナルはどんなものを読み取れるの?

ハンディターミナルが読み取れるコードは、一般的なバーコード以外にも多くあります。

どんなものを読み取れるのか、写真で見ていきましょう。

1次元コード(バーコード)

2次元コード(QRコード)

RFIDタグ

ICカード

文字(OCR機能)

ただし、1台のハンディターミナルで2つのコードを読み取ることはできません(2次元コード読み取り機で1次元コードを読み取ることは可能です。ただし、1次元コード専用機に比べて多少読み取り制度が落ちる場合があります)

基本的には機種型番ごとに、どのコードを読み取れるのかが決まっています。

ハンディターミナルの形状は?

ハンディターミナルは、様々な業種や職種で利用される為、形状も豊富にあります。

分かり易いよう形状についても写真で見ていきましょう。

A:一般的なバーコードリーダーとテンキーがついたもの①

B:一般的なバーコードリーダーとテンキーがついたもの②

C:腕に着けるもの

D:画面もなくボタンも1つのもの

ABは一般的なハンディターミナルですが、CDは特殊なタイプのハンディターミナルとなります。幅広い業種で利用されるハンディターミナルは、効率的に仕事を進める為に、利用しやすいよう形状も工夫されています。

ハンディターミナルのアプリケーションプログラム

ハンディターミナルを新規で購入した場合、すぐに利用をすることはできません。

試験用のバーコード読取り機能があるのみで読み取ったバーコードは処理することもできません。

利用するためにはアプリケーションプログラムを開発する必要があります。

アプリケーションプログラムとは、ハンディターミナルにて読み取ったコードを処理する機能のことで、業務内容に応じて必要な処理を、カスタマイズしながら開発するのが一般的です。

その為、開発したアプリケーションプログラムは、利用する企業専用のアプリケーションプログラムとなる場合がほとんどです。

業務効率の改善や、売上UPにも繋がる大切な業務部分ですので、アプリケーションプログラムの内容によっては1,000万円を超える開発費用が必要となる場合もあります。

ただし、最近ではより低コストで開発を行える方法や、簡単なアプリケーションプログラムが無料でプリインストールされている中古美品ハンディターミナルも存在するので、とても使いやすくなりました。

中古ハンディターミナル専門店「ハンディ屋」 プログラムセット

https://handy-ya.com/program-program-1304.html

まとめ

ハンディターミナルは様々な機能を備えていることから、幅広い業務に利用される、社会に欠かせない業務用OA機器になってきています。

スマートフォンでQRコードを読み取ることも、街中でハンディターミナルを目に機会も多くありとても身近なものになりつつあります。

「ピッ」と音がしたらすかさず観察してみてくださいね。




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