棚卸や在庫管理などの作業を効率化してくれるハンディターミナル。
バーコードをスキャンすることで、データのやりとりもペーパーレスでスムーズに行うことができます。
しかし、普段馴染みのない方にとっては、本当に使いこなせるのか不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、ハンディターミナルの代替品として、私たちが日常的に使用しているスマートフォンを活用する事例が増えてきているのです。
今回は、バーコード読取機器としてスマートフォンとハンディターミナルを比較しながら、それぞれの機能や特徴を見ていきましょう。
目次
ハンディターミナルの特徴
操作性が高い
ハンディターミナルはバーコード読取専門機器なので、その操作性の高さには定評があります。
その特徴をいくつかご紹介します。
①持ちやすい
ハンディターミナルのボディのほとんどはグリップ式が採用されています。
しっかりと握ることができるので、手に持っている状態で落とす危険性は低いと言えます。
②軍手着用時でもタッチパネルやボタン操作がやりやすい
ハンディターミナルのタッチパネルは、軍手着用時でも使いやすく工夫されています。
ボタンも押しやすく大きめに設計されていて、毎回着脱する必要がなく効率的です。
③作業環境を選ばない
ハンディターミナルは、バーコード読取時に発光してスキャンを行うため、
倉庫など薄暗い場所や、夜間でも問題なく作業を行うことができます。
また、動作時の周囲の気温も、平均-20℃から+50℃まで対応。
冷蔵庫内作業や、真夏の屋外での作業でも安心です。
堅牢性が高い
ハンディターミナルは、作業中の落下事故に備え、より頑丈に設計されています。
コンクリートへの落下実験を繰り返して、動作を保証しているのだとか。
しゃがんだ時のうっかり落下も、高い堅牢性のおかげで安心です。
値段が高い。。。
操作性、耐久性ときて、メリットづくめのハンディターミナル。
しかし、新品で揃えるとコストは数十万ほどかかってきます。
先述の通りその値段に見合うだけの機能を兼ね備えている優秀な機器ではあるのですが、
コストがネックになりなかなか購入に踏み切れない方もいらっしゃるかと思います。
スマートフォンの特徴
導入コストをぐっと削減
スマートフォンは、新品で購入してもハンディターミナルの半分くらいの価格。
中古で購入すればもっとお安く導入できます。
コスト面では圧倒的にこちらに軍配が上がります。
性能は進化過程
スマートフォンのカメラもいまや1,200万画素は当たり前。
コード読み取りも、より素早く正確に行うことができるようになりました。
最近では、ハンディターミナルに代わって使用されている場面を時々目にします。
専用機器のハンディターミナルにはまだまだ劣る部分もあるとはいえ、その性能はどんどん進化しているのです。
こちらは、株式会社アスタリスクから発売されているAsReaderという製品です。
いわゆる外部スキャナで、iPhoneなどの端末に取り付けることによって高性能なバーコード読取ができるようになります。
こういった外部製品を上手く取り入れることによって、倉庫業務でも棚卸程度であればスマートフォンで行うことができるそうです。
<外部リンク 株式会社アスタリスク>
https://asreader.jp/
同一機種の入手が困難
スマートフォンは性質上、長期にわたって同一機種を入手し続けることは難しいです。
故障などの場合にはそこだけ別機種に切り替えたりして、いくつかの機種を混在で利用していくことは視野に入れる必要があります。
そのためにも、先述のような外部スキャナを使用するなど、先を見据えた対策を考えておくとよいでしょう。
シチュエーション別比較
こんな場所ではハンディターミナル
導入事例① 宅急便の配達員さんの手に
ハンディターミナルといえば、宅急便の配達員さんが手にしているのをよく見かけます。
荷物を持ちあげたり、運んだり…動き回ることが多いと、落下の危険性も高まります。
そのような側面から堅牢性の高いハンディターミナルが選ばれていると言えるでしょう。
また、時間指定の荷物を効率よく運搬するためには高い操作性も必須。
このような点から、ハンディターミナルの利用が適していると言えます。
導入事例② 物流センターでの入出荷作業に
物流センターでは、毎日たくさんの荷物の入出荷をしており、それらを迅速に仕分け、適切に保管をする作業を行う必要があります。
手軽にスキャンを行えるハンディターミナルを活用すれば、入出荷作業のスピードも格段にアップするでしょう。
また、倉庫内は薄暗い環境であったり、冷蔵倉庫など室内の温度が低いこともある事から、さまざまな環境での動作が確立しているハンディターミナルの使用がおすすめです。
続いて、スマートフォンはどのような環境に適しているか、見ていきましょう。
こんな場所ではスマートフォン
導入事例① イベントのチケット読取に
ここ最近、映画やライブなどのイベントのチケットもペーパーレス化が進んでいます。
紙のチケットではなくバーコードやQRコードのみが送られてくる、というパターンを経験したことがある方もいらっしゃるのでは。
これを入場時に係員さんに見せて読み取ってもらうのですが、こういった場面ではよくスマートフォンが使われているのを目にします。
導入事例② 医療現場で
医療現場では、患者、医師・看護師、処方物(薬剤など)の3点確認を基本としています。
こちらの確認作業はこれまで目視や口頭で行われてきました。
しかし処方間違いや作業効率化という側面から、情報をバーコード化し、自動認識化しつつあります。
ここでスマートフォンが選ばれるのは、バーコード読取というところに焦点を当てると比較的ライトな現場であると言えるからでしょう。
まとめ
ハンディターミナルとスマートフォンの比較を見ていきました。
導入を考える上でのポイントをまとめると、
作業環境の気温や明るさが不安定で、あちこち動き回るような「ヘビーな現場」なら、
「ハンディターミナル」を選ぶことをおすすめします。
逆に、作業環境が比較的安定している「ライトな現場」であれば、
「スマートフォン」という選択肢も考慮に入れられますね。
…と言われても、「自分の環境で試してみないとわからない!」と思われる方もいらっしゃいますよね。
スマートフォンをご検討なさっている方は、ご自身のスマートフォンのコード読取機能を使ってみて、業務で活用するうえで事足りるのか試してみることをオススメします!
ハンディターミナルをご検討の方は、【レンタル】を活用して、使いこなせるかどうか試してみてはいかがでしょうか。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
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